好きだなんて言わなければよかった【完】
…はぁ、また慎也さんに迷惑かけちゃったな。
ベンチに座り、そんなことを考えながら、私は肩を落とした。
もう、これ以上、迷惑かけたくなかったんだけど…。
私のバカ。
なんでこんな時に限って具合悪くなるのよ?
自分自身に自己嫌悪を感じながら、ふと、顔を上げた時、なぜか、入り口近くにあるブランコに目がとまった。
…あの、ブランコ…なんか見覚えある…、
そう思い、ブランコをよく見ようと立ち上がった瞬間、
───…
『…ちゃん、おじさんとおいで?お家まで送ってあげよう』
ゾクリ
なに、今の…