好きだなんて言わなければよかった【完】

…そう今、思えば、

私が小学校に入学して学校に通うようになってからも毎日のように私を迎えにきてくれた。



放課後だって、自分も友達と遊びたいだろうに、わざわざ教室まで迎えにきてくれたこともあった。



普通だったらありえないくらい過保護だったのも、



もしかしたら全部、あの時の出来事に対する真生くんなりのけじめだったのかもしれない。




「…私、あの時のこと忘れて1人だけ楽になって…真生くんに辛い思いさせてきたんだよね」




「違う。あれは、オレが悪かったんだ…まだ小さい紗綾を1人で…」




「…勝手についてきたのは私だよ。真生くんのせいなんかじゃない。だから、もう自分を責めないで」







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