好きだなんて言わなければよかった【完】


若干、テンション高めにそう呟く、真希に私は戸惑いながらもコクリと、頷いた。



すると、彼女は、驚いたように目を見開く。



「…へぇ~。あの男に興味ないって感じで告ってきた男共を片っ端からフッてた紗綾がね~」



「…片っ端からって、そんなに告られてないけど」



「馬鹿ね~。告ってもフラれるってことに気づいた男達が言わなくなっただけだって!!てか、そんなことより!」



「…な、なに?」



真希は、そこまで言うと、私を見て、



「紗綾の彼氏、紹介してね?」



楽しそうに微笑んだ。



「え…」



「だって、気になるじゃない!!“あの”紗綾を落とした男なんて…同級生??」



「…2歳上」



「年上!しかも大学生」



おぉ!!っと、テンションがさらに上がる真希。




どうしよう…なんかおかしなことになってきたかも



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