好きだなんて言わなければよかった【完】


「しかも、小さい頃の旭って何かといえば、ハンバーグだろ??そのせいでオレ、一時期、ハンバーグ嫌いになりそうだったしな」



「あー!それ、覚えてる」




そんなたわいもない会話が楽しくて、ついつい時間が過ぎるのも気にせずハシャいでしまった。




その時、



「あれ??真生じゃーん!?どったの?最近、全然相手してくれないし美奈たち、ちょー寂しかったんですけどぉ。ね、春子」



「ほんと、ほんと。最近、何してたの??」




少し派手目な化粧の女の人が、2人近づいてきた。




どうやら、真生くんの知り合いみたいだけど…。



そう思って、チラリと、2人を見つめていると、片方の女の人と視線が合う。




「えー!?真生!この子誰よ!美奈というものがありながら。てか、この子、中学生じゃん!!」




…ちゅ、中学生って




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