好きだなんて言わなければよかった【完】
さすがにショックを隠せない私。



すると、さらに、たたみかけるかのように、



「あんた、真生の何?まさか…彼女ってわけじゃないよね?」



今度は、もう一人の女の人が話かけてきた。




「春子、何それちょーウケる!真生がこんなお子様、相手にするわけないっしょ?」




ケラケラと、さも可笑しそうに笑う美奈という女の人。



「…っ」




何も言い返せない自分が悔しくて、ぎゅっと、唇を噛みしめた。




次の瞬間、



「…あんたらさ、さっきから聞いてれば、何勝手なことばっかり言ってんの?悪いけど、オレは、あんたらなんか知んないし。つか、さっさとどっか行ってくんない?」



…ま、真生くん!?



口調では穏やかに話しているが、目が笑ってない真生くんにひやりと、冷や汗が流れるのを感じた。




「…なっ」



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