好きだなんて言わなければよかった【完】
*決意
―――…
「…あ、やっぱりちょっと目赤いかな…」
私は、鏡にうつる自分の顔を見ながら、ポツリと、そう呟いた。
昨日、めっちゃ泣いちゃったしな…。
悪化する前に、冷やしておかなきゃ
私は、そう思いながら、ハァーと、深いため息をこぼし、冷蔵庫を開ける。
昨日、私…真生くん会ったんだよ、ね…。
真生くん、全然、昔と変わらなかったな…。
チクン
そう思った瞬間、なぜか、胸に鈍い痛みを感じた。