好きだなんて言わなければよかった【完】
「180って…それ以上伸びないでね、なんか、私の方が年下みたいだし…」
「…ぷっ、なんだよ、それ」
私がそう言うと、旭は、ケラケラと可笑しそうに笑う。
「旭、今日は部活?」
「あぁ、まぁね、少し遅くなるかもって母さんに言っといて」
中学になって、サッカー部に入った旭は、かなり忙しいみたいで、帰りが9時を過ぎるのもよくあるみたい。
「わかった、言っとく。部活頑張って」
私がそう言うと、旭は、軽く微笑んで、リビングを出ていった。