好きだなんて言わなければよかった【完】
「だーかーらー、何度も言ってるだろーが、たまたま、オレの妹が紗綾ちゃんが通ってる高校に通ってんだって、紗綾ちゃんより、1年後輩だけどさ、んで、紗綾ちゃんは、オレの妹と委員会が一緒で仲がいいの!」
全く、何回言わせんだよ
そんな雰囲気が慎也から、ヒシヒシと伝わってきて、思わず、オレは、顔をしかめた。
「…っち、」
「はーい、舌打ちしなーい」
わざとらしく、語尾を伸ばす慎也にオレは、さらにイライラが募る。