好きだなんて言わなければよかった【完】

*買い出し



――…



「何してんだろ…」




トボトボと、近くのスーパーへ続く道を歩きながら、私はポツリと、そう呟く。




自ら、真生くんに会う時間を早めてしまうなんて、とんだ墓穴を掘ってしまった。





まだ、心の準備だってできてないのに…。



ほんと…




「…真生くんに何て言えばいいの…」




「オレが何?」




…!!?




突然、聞こえてきたその聞き覚えのある声に、私は、ソッと後ろを振り返る。




すると、



そこには、



両手にビニール袋を持っている真生くんが立っていた。




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