好きだなんて言わなければよかった【完】
「で、この前なんかねー」
「…紗綾」
「…え?どうしたの真生くん…?」
突然、真生くんの表情が変わった。
さっきまで、楽しそうに話していたのに、なぜか、すごく真剣な表情になっている。
そんな真生くんの変化に、私も戸惑いを隠せない。
表情がひきつっているのが、自分でもわかった。
「あのさ、オレ…」
そして、
真生くんが何か言いかけて口を開いた時、
〜♪
タイミングよく、私のスマホが鳴った。