エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
思わず、自分の視線を薬指に落としていた。
たとえ形式だけでも、私を縛ろうとするものはない。
「あれ? 理沙さん。マリッジリング、してないんですか?」
「う、うん……」
自分から結婚指輪が欲しいなんて言えなかった。
「ほらね? タケルさんもわかってるんだ。あんなもので心まで束縛することは出来ないって」
タケルが私にリングをくれなかったことに、そんなに深い意味があるんだろうか。
単に、買いに行くのが面倒くさかっただけのような気がする……。
たとえ形式だけでも、私を縛ろうとするものはない。
「あれ? 理沙さん。マリッジリング、してないんですか?」
「う、うん……」
自分から結婚指輪が欲しいなんて言えなかった。
「ほらね? タケルさんもわかってるんだ。あんなもので心まで束縛することは出来ないって」
タケルが私にリングをくれなかったことに、そんなに深い意味があるんだろうか。
単に、買いに行くのが面倒くさかっただけのような気がする……。