エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「理沙さん。ひとつ聞いていいですか?」

切れ長の目に見つめられた。

「な、なんですか?」

わけもなく緊張し、身構えてしまう。

「タケルさんって、理沙さんにとって何人目のオトコ?」

「はい?」

―――この人、本気で聞いてるのかな……。

こんなイケてない腐女子に。

「教えてよ。タケルさんに落ち着くまでに何人のオトコと付き合ったのか」

真顔で聞かれていること自体が恥ずかしい。

「わ、私……、他の人なんて……知らない……」

「マジで?」

本気で驚いてる。

もしかして、タケルが言っていたように、もう本気の恋愛モードに入っているのだろうか。

―――ナンバーワンホストのギアチェンジの速さ、恐るべし……。


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