エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
ペニンシュラスイート。
予約してあった最高級の部屋の室内は、驚くほど広くて洗練されている。
一面ガラス張りのリビングからは香港の夜景が一望できた。
テーブルにはフルーツとシャンパン。
「今夜は特別な夜だから、最高のシチュエーションを演出したかったんだ」
はにかむようにヒロトが笑う。
こんな男が三十まで独身だったなんて、マジで奇跡の優良物件。
この際、藤山が姑になることは、いたしかたないか……。
かなり気持ちが傾いていた。
「受け取ってくれるね?」
差し出されたのはヴァンクリフのエンゲージリング。
1カラット以上ありそうな極上ダイヤ。
あたしはもう陥落寸前だった。
予約してあった最高級の部屋の室内は、驚くほど広くて洗練されている。
一面ガラス張りのリビングからは香港の夜景が一望できた。
テーブルにはフルーツとシャンパン。
「今夜は特別な夜だから、最高のシチュエーションを演出したかったんだ」
はにかむようにヒロトが笑う。
こんな男が三十まで独身だったなんて、マジで奇跡の優良物件。
この際、藤山が姑になることは、いたしかたないか……。
かなり気持ちが傾いていた。
「受け取ってくれるね?」
差し出されたのはヴァンクリフのエンゲージリング。
1カラット以上ありそうな極上ダイヤ。
あたしはもう陥落寸前だった。