エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
再び玄関から出てきたタケルは私のバッグと上着を持っていた。

――これって、引き止めるんじゃなくて、行けってこと?

あいた口がふさがらない。

「送ってく」

「………」

怒る気力もなくなった。

私はバッグとカーディガンを受け取って、車の助手席に乗った。

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