エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
小さな雨粒がポツンポツンとフロントガラスを打ち始めた。

ワイパーがゆっくりとした速度で動いている。

私は黙っていられなくなった。

「タケルは私が男の人の所に、泊っても平気なんだ」

「男って……。アイツ、ホモじゃん」

「ノゾミさんのこと、ホモって言わないで! ゲイって言ってよ!」

「どう違うんだよ」

面倒くさそうな言い方。

「響きが違うのっ。デリカシーの問題!」

「あ、そう」

脱力した顔。



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