エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「わ、私が悠斗さんと外泊してもタケルは平気?」

かなり思い切って核心に迫ったつもりだった。

けど、タケルは前を向いたまま。

「理沙ぶーがそうしたいと思うんなら……」

タケルの言葉を全部聞き終わらない内に、私は泣き出していた。

大きな溜め息が聞こえた。

「泣くほどイヤなら断れば?」

「そうじゃなくて……」

タケルの口から『行くな』って言って欲しいだけなのに、なんでそれがわからないんだろう……。

いや。

わからないはずがない。

だってこの人は女心を知り尽くしてるホストだったんだから。

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