エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「美穂さん。僕はもう我慢できない……」

ヒロトが抱きしめてきた。

そのままソファに押し倒してくる。

あたしは抱きしめられたまま、自分の薬指をシャンデリアの光にかざした。

輝くダイヤを見つめ、自分の頬が緩むのを止められなかった。

高笑いしたくなるのを必死でこらえ、わざとヒロトの胸を押し戻した。

得意の上目遣いで彼を見る。

「先にシャワー、浴びてきたら?」

ヒロトは陶酔するような瞳であたしを見つめながら、黙ってうなずいた。

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