エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
キラキラ輝くダイヤを一瞥した。

多少のことは目をつぶろう、という気になる。

再び、ベッドに入った時、ヒロトが寝室のドアを開けた。

「ごめん、美穂さん。母からの電話、長くて」

正直なヤツ。

隠しときゃいいのに。

「けど、結婚したら、もう僕のことには干渉しないって、言ってるから」

―――よく言った、藤山。

その一言で、気持ちがかなり前のめりになる。

「抱いて……、ヒロト」

あたしを見つめているヒロトの唇が微かに開く。

たまらなくなったように、彼は白いバスローブを脱ぎ捨て、シーツを持ち上げた。


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