エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
そこに横たわっているあたしの裸体を見たヒロトは、
「ああ……」
と切なげな息を漏らした。

「アングルの絵画みたいだ……」

言いながら、重なり、抱きしめてきた。

―――絵画……。

ちらっと尚道のことを思い出した。

アイツに同じことをしたら、鼻血出すかな……。

ちょっと笑いそうになる。

「美穂さん。一生、あなたを大切にします」

ヒロトの誓いを聞いて、尚道が意識の彼方へ飛んでいった。

「嬉しい……」

そうヒロトの耳に囁いた。


< 136 / 280 >

この作品をシェア

pagetop