エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
私は外されたブラのホックをとめ直し、乱れたカットソーを整えた。

まだエクスタシーの余韻の中に漂っているような気分だった。

ボーッとした頭のまま、車を降りようとした時、タケルが言った。

「明日、九時に迎えに来るから」

「九時?」

「悠斗との約束、十時だろ?」

夢の途中で叩き起こされたような気がした。

やっぱり行かせる気なんだ……。

私は泣きたくなるのを何とか抑え
「わかってる」
と、返事をして車を降りた。

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