エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
リビングの扉が開いて、パジャマ姿のシュン君が現れた。

眠そうな顔で、頭の後ろをボリボリ掻いている。

『ええー?!』

私は心の中で絶叫していた。

清純派だと思ってたノゾミさんが……。

シュン君のこと、あんなに迷惑そうにしてたノゾミさんが……。

ノゾミさんが……。

ノゾミさんが……。

シュン君を見つめたまま、自分の口がアワアワと震えていた。

「ち、違います! 誤解しないで下さい!」

ノゾミさんが真っ赤になっていた。

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