エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「と、とにかく上がってください」

ノゾミさんが温かい笑顔を浮かべる。

「どーぞ、どーぞ」

と、シュン君が自宅みたいに言って、ノゾミさんに睨まれた。


「君、居候なんだから、気を利かしてお茶でもいれなさい」

「ふぁーい」

ノゾミさんに命じられ、シュン君がキッチンへ入っていく。

『勝手知ったる』というカンジだ。


シンプルなリビングには皮張りのソファと観葉植物。

心なしか、前に来たときより一段とインテリアが洗練されている気がした。

「い、いつから居るの? 彼」

私の質問に、ノゾミさんは居たたまれないと言った様子で

「実は……。もう、二ヶ月ほど前からです。彼、自宅から高校通ってるんで、週末だけですけど」

と、白状した。

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