エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「二人っきりでドイツの大聖堂で式を挙げて、披露宴は東京のホテルって言うのでどうかな?」
それももう藤山に相談済みなんだろうか……。
何だか素直に喜べない。
「ちょ、ちょっとだけ考えさせて」
やっぱりイイ顔してしまう。
けど、この『ぶりっ子』もそう長くはもたないだろう。
あたしはふと思い出したような顔をして時計を見た。
「あ。いけない。私、後輩の沢井さんと約束してたんだった」
慌てて立ち上がると、ヒロトが
「え? もういいの? 朝食……」
と、テーブルの上のフルーツやデザートに目をやった。
それももう藤山に相談済みなんだろうか……。
何だか素直に喜べない。
「ちょ、ちょっとだけ考えさせて」
やっぱりイイ顔してしまう。
けど、この『ぶりっ子』もそう長くはもたないだろう。
あたしはふと思い出したような顔をして時計を見た。
「あ。いけない。私、後輩の沢井さんと約束してたんだった」
慌てて立ち上がると、ヒロトが
「え? もういいの? 朝食……」
と、テーブルの上のフルーツやデザートに目をやった。