エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
タケルが
「楽しんで来い」
と小さく笑った。

―――どうして笑えるの?

聞きたい気持ちをグッとこらえ、
「うん」
と、ヤケクソ気味に笑顔を作った。

助手席のドアを開け、悠斗が待っている。

「おはようございます、理沙さん」

サングラスの奥から見られるだけで、ドキッとするような目。

―――セ、セフィロス様……。

「お、おはようございます……」

悠斗が緊張してる私を包み込むように優しく笑う。


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