エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
連れて来られたのは高級そうなリラクゼーションサロンだった。

いきなり南国情緒たっぷりのバスルームに案内された。

バスタブには色とりどりの花が散らしてある。


「どうぞごゆっくり」

白衣をきたエステティシャンの女性が、真っ白なバスローブとタオルを籐カゴの中に揃えて出ていった。

天窓から日差しが降りそそぐ広いバスルーム。

バリ島にでもいるみたいな解放感。

―――い、行ったことないけど……。


ざっばぁーんッ。

思い切りお湯を溢れさせてみた。

「はぁ〜。極楽だぁ〜」

悠斗の隣に居た時の緊張感が一気にほぐれ、全身の脂肪がお湯の中に溶けだしていくような気分だった。


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