エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「沢井さん、それでいいわけ?」

聞いてるこっちが熱くなっていた。

「はい」

可奈子がアッサリうなずく。

「私、本気の赤木さん見てて気がついたんです」

「何に?」

「自分が大島キャプテンのこと、それほど本気で好きなわけじゃなかったってことにです」

「は?」

「機内で優しくされて、なんとなく『この人のこと、好きになれるかなー』って思ってただけだったんだって気がつきました」

可奈子の話を聞いていて、彼女と大島をカップリングさせてやろうと思ってた自分が馬鹿みたいに思えてきた。

< 170 / 280 >

この作品をシェア

pagetop