エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
悠斗が私の方に身を乗り出してきた。

私は反射的に目をつぶっていた。

―――この人とキスしたい……。セフィロス様と……。

そう思ってしまう自分をどうすることも出来なかった。

私は根っからの腐女子だ……。

多分、こうなることは承知の上で、タケルは私と悠斗のデートを許可したんだろう。

彼は現役のナンバーワンホストの実力を一番よく知っているはずなのだから。

―――タケル……。何で?

悠斗の唇が自分の唇に触れた途端、涙が零れた。


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