エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「理沙さん?」
泣いている私に気づいたように、悠斗が離れた。
「私、やっぱり可奈子さんにはなれない」
私は涙を拭い、体を起こしてから悠斗を見た。
悠斗は困惑するように微かに眉根を寄せ、真っすぐな目で私を見ている。
「私、デートの間中、ずっと悠斗さんの気持ち、疑ってた。私みたいなイケてない腐女子にナンバーワンホストやってるような人が本気になってくれるはずないって……」
手帳のプリクラを見せられてもまだ疑っていた。
私に一番似てる女の子と撮った写真を貼ってきて、作り話をしてるのかもしれない、と……。
けど、微かに触れた悠斗の唇が、震えているのを感じた時、『この人は本気だ』と感じた。
「可奈子さんは私みたいに悠斗さんのこと疑ったりしなかったと思う。今でも裏切られたなんて思ってないんじゃないかな……」
「いくら何でも俺みたいなひどい奴、もう信用してないでしょ」
私は自分のお腹に手をやった。
「こんなに大切な宝物を諦めてまで、悠斗さんの重荷にならない道を選んだ人だもん。きっと、何か事情があって待ち合わせ場所に来れなかったんだ、って考えてると思う」
悠斗は黙って私の顔を見つめている。
「けど、私にはそんな純粋で一途な心、ないの」
泣いている私に気づいたように、悠斗が離れた。
「私、やっぱり可奈子さんにはなれない」
私は涙を拭い、体を起こしてから悠斗を見た。
悠斗は困惑するように微かに眉根を寄せ、真っすぐな目で私を見ている。
「私、デートの間中、ずっと悠斗さんの気持ち、疑ってた。私みたいなイケてない腐女子にナンバーワンホストやってるような人が本気になってくれるはずないって……」
手帳のプリクラを見せられてもまだ疑っていた。
私に一番似てる女の子と撮った写真を貼ってきて、作り話をしてるのかもしれない、と……。
けど、微かに触れた悠斗の唇が、震えているのを感じた時、『この人は本気だ』と感じた。
「可奈子さんは私みたいに悠斗さんのこと疑ったりしなかったと思う。今でも裏切られたなんて思ってないんじゃないかな……」
「いくら何でも俺みたいなひどい奴、もう信用してないでしょ」
私は自分のお腹に手をやった。
「こんなに大切な宝物を諦めてまで、悠斗さんの重荷にならない道を選んだ人だもん。きっと、何か事情があって待ち合わせ場所に来れなかったんだ、って考えてると思う」
悠斗は黙って私の顔を見つめている。
「けど、私にはそんな純粋で一途な心、ないの」