エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
自分が感じていた以上に疲れていたのだろう。

後部座席でウトウトしていた。

目を覚ますと、もう遥か前方に都心の摩天楼が異様な明るさで浮かび上がっているのが見える。

その中心に、一段と明度の強い光の粒が固まって出来ているようなビル。

六本木ヒルズ……。

―――あそこに住むのが夢だった。

その夢を叶えてくれる相手なら、どんな男でもいいと思ってたのに……。
< 204 / 280 >

この作品をシェア

pagetop