エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
あたしは溜め息をつきながら、スタッフルームに入った。

尚道が仕事をしていた。

「お帰りなさい」

微塵の緊張感も感じさせない笑顔。

わけもなくホッとする。

「疲れた……」

あたしはそのままソファーに寝転んだ。

「ハ、ハイヒールは脱いで下さい」

尚道が高価な革張りのカッシーニを気遣う。
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