エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
車は都心を離れ、郊外にある緑豊かな住宅地の一角に停まった。

「この家、どう?」

そう言われて眺めた家は、庭の広い大きな一戸建て。

みずみずしい芝生の上に建つ白い壁の洋館。

「素敵なウチだけど……誰の家?」

「俺たちの家」

「え?」

「理沙ぶーが気に入れば、だけど」

「か、買うの?」

タケルがうなずいた。

「中、見てみる?」

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