エクスタシー ２ 〜極貧のオンナ？〜

とても幸せな気持ちだった。

タケルが私たちの将来についてちゃんと考えてくれてたことが、本当に嬉しかった。


あの大きな家でタケルと三人の子供たちに囲まれて過ごす日を想像しながら帰路についた。

フロントガラスの向こうに見える空は茜色。

私は金色に光る雲を眺めながら聞いた。

「タケル、どうして私と結婚してくれたの？　やっぱり……妊娠しちゃたから？」

ずっと聞けなかったことが聞けた。

それは悠斗のお陰であるような気がした。

私に愛する人を信じる勇気を与えてくれた彼と可奈子さんのお陰……。