エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
タケルは少し考えるような間をおいてから、私に対する気持ちの変遷を語り始めた。

「初めてコンビニで理沙を見た時は、とにかくすごい衝撃だった」

―――う、嘘……。

「わ、私も! 世の中にはこんなカッコいい人がいるんだって思って」

おっかなびっくり、盗み見を始めた日を思い出す。

「世の中にはまだ俺の知らない種類の女がいるってことがショックだった」

「はい?」

「女っていうより、『珍しい生き物』って感じの女に露骨なチラ見されて、ちょっとゾクゾクした」

ガーン……。

私の第一印象は『珍獣ストーカー』だったんだ……。



< 257 / 280 >

この作品をシェア

pagetop