エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「理沙! パパのアメリカ駐在が終わっちゃう!」
「え?」
「来週、ママと一緒に帰って来るんだって!」
タケルとの結婚と妊娠を打ち明けた時、私はガッツリ母に叱られた。
それでも、長い説教の後、母は『仕方ないわね』と許してくれた。
けど、ヒロトさんとの婚約破棄を報告していない美穂は血相を変えている。
美穂は今、尚道さんと一緒に実家で暮らしているのだ。
事態は深刻。
「ど、どうすんの? お姉ちゃん……」
ヒロトさんは婚約破棄の理由について、美穂の上司である母親に告げ口しなかったそうだ。
たぶん、説明しきれないものがあったんだろう。
けど、母は後輩の息子を振った美穂を追及するはずだ。
適当にウソを並べたとしても、母が戻ってくるあの家で、尚道さんと一緒に暮らすことは不可能……。
「え?」
「来週、ママと一緒に帰って来るんだって!」
タケルとの結婚と妊娠を打ち明けた時、私はガッツリ母に叱られた。
それでも、長い説教の後、母は『仕方ないわね』と許してくれた。
けど、ヒロトさんとの婚約破棄を報告していない美穂は血相を変えている。
美穂は今、尚道さんと一緒に実家で暮らしているのだ。
事態は深刻。
「ど、どうすんの? お姉ちゃん……」
ヒロトさんは婚約破棄の理由について、美穂の上司である母親に告げ口しなかったそうだ。
たぶん、説明しきれないものがあったんだろう。
けど、母は後輩の息子を振った美穂を追及するはずだ。
適当にウソを並べたとしても、母が戻ってくるあの家で、尚道さんと一緒に暮らすことは不可能……。