エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
ギャラリーのお客さんと会う約束をしていたらしい。
それを反故にしてまで、早く帰ってきてくれたことは嬉しかった。
けど、それを取り繕うために、必死で言い訳している彼を見たくない。
―――この人はやっぱり根っからのホストだ。
取り立て屋をやってても、画廊で接客をやってても、女性はタケル自身を目当てに近づいてくる。
そして彼は自分に近づいて来る女性たちをうまくあしらい、喜ばせるすべを知っている。
「じゃあ、明日。ああ。迎えに行くよ。え? 他の女? 送迎したりしてないって。サオリは特別」
私には言い訳ひとつしてくれないのに、自分のためにお金を使ってくれる女性にはこんな甘い言葉まで囁く。
聞いてるのが辛くなって、部屋のドアを閉め、リビングに戻った。
それを反故にしてまで、早く帰ってきてくれたことは嬉しかった。
けど、それを取り繕うために、必死で言い訳している彼を見たくない。
―――この人はやっぱり根っからのホストだ。
取り立て屋をやってても、画廊で接客をやってても、女性はタケル自身を目当てに近づいてくる。
そして彼は自分に近づいて来る女性たちをうまくあしらい、喜ばせるすべを知っている。
「じゃあ、明日。ああ。迎えに行くよ。え? 他の女? 送迎したりしてないって。サオリは特別」
私には言い訳ひとつしてくれないのに、自分のためにお金を使ってくれる女性にはこんな甘い言葉まで囁く。
聞いてるのが辛くなって、部屋のドアを閉め、リビングに戻った。