エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
しばらくしてキッチンに入ってきたタケルは、黙って冷蔵庫を開けた。
私はキッチンカウンター越しに声をかけた。
「ごめんね。熱が下がったこと、メールしたんだけど、間違ってお姉ちゃんのアドに送っちゃって」
「ああ……」
もう怒っていたことも忘れていた様子。
中から缶ビールを取り出した彼は、バタンと冷蔵庫の扉を閉めた。
タケルは私の横に座って、ビールの缶をカシッと開けた。
「あ、あのね……」
「うん?」
タケルがテレビのリモコンに手を伸ばしながら、聞き返してくる。
―――画廊の仕事、ずっとするの?
その質問をどうしても口に出すことが出来なかった。
私はキッチンカウンター越しに声をかけた。
「ごめんね。熱が下がったこと、メールしたんだけど、間違ってお姉ちゃんのアドに送っちゃって」
「ああ……」
もう怒っていたことも忘れていた様子。
中から缶ビールを取り出した彼は、バタンと冷蔵庫の扉を閉めた。
タケルは私の横に座って、ビールの缶をカシッと開けた。
「あ、あのね……」
「うん?」
タケルがテレビのリモコンに手を伸ばしながら、聞き返してくる。
―――画廊の仕事、ずっとするの?
その質問をどうしても口に出すことが出来なかった。