エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「なに?」

間近かで見る整いすぎた顔。

吸い込まれそうな瞳が聞き返してくる。

「う、ううん……。何でもない」

肝心なことは何ひとつ言えない。

「た、ただ……」

「ただ?」

「キ、キスして……ほしいなぁ……なんて」

他にこの不安を紛らわす方法を思いつかない。

「どんなヤツ?」

ちょっと意地悪そうな悪戯っぽい目が聞いてくる。

顔が火を噴きそう。

「か、軽いヤツ……」

キスなんて数え切れないほどしてるのに、こんな時、まだまともに顔を見ることも出来ない。

「遠慮すんな」

そう言ってタケルが唇を重ねてきた。

絶妙な舌使い。

くすぐるように私の舌の表面をなめてくる。


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