エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
私の顔に仕上げのフェイスパウダーをはたいたタケルが
「こんなもんだろ、普通は」
と笑った。

恐る恐る鏡を見た。

私がしていたメイクより遥かにナチュラルで可愛い。

「お、お見事……」

見た目が百倍マシになっているだけじゃなく、気持ちまで軽くなっていた。

自分が気負い過ぎていたことに、やっと気づいたように気分だった。


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