エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
リビングは完全にホストクラブと化していた。

応接テーブルにそそり立つシャンパンタワー。

ピラミッドみたいに積み上げられたグラスから、惜しげもなくテーブルへと零れていくピンドン。

―――カ、カーペットが……。

私は一人でオロオロしていた。

「理沙ぶー、座ってろ」

タケルに言われて仕方なく彼の隣りに座った。

「どーぞ」

長髪の美形がシャンパングラスを差し出した。

―――セ、セフィロス様?

思わず見とれた。

大好きなゲームのキャラクターが現実に現れたのかと思った……。

「ど、どーも」

戸惑いながらグラスを受け取った。

「うらやましいなぁ、タケルさん。こんな可愛い子、妊娠させるなんて」

にっこり笑う形のいい唇。

ゾクッとするような色気がある。



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