エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
9.酔いどれて @美穂
香港国際空港に降り立ってすぐ、ケータイの電源を入れた。
理沙からメールが届いている。
『お姉ちゃん、どう思う? タケルは私が他の男の人に口説かれても全然ヘーキな顔してるの。 その上、相手を焚き付けるようなこと言うし。私、彼の気持ちがわかりません』
それを読んで、カートを引きながら歩いていた足が止まった。
―――それって、理沙にちょっかい出す男がいるってこと? 萩野以外にそんな物好きな男が? あり得んでしょう……。
あたしは首をひねった。
―――ってか、これって、何げに自慢?
なんだか不愉快だったので、あたしも焚き付けることにした。
『浮気でもして萩野に思い知らせてやれば?』
送信。
ふっふっふ。
モメちゃえ。
理沙からメールが届いている。
『お姉ちゃん、どう思う? タケルは私が他の男の人に口説かれても全然ヘーキな顔してるの。 その上、相手を焚き付けるようなこと言うし。私、彼の気持ちがわかりません』
それを読んで、カートを引きながら歩いていた足が止まった。
―――それって、理沙にちょっかい出す男がいるってこと? 萩野以外にそんな物好きな男が? あり得んでしょう……。
あたしは首をひねった。
―――ってか、これって、何げに自慢?
なんだか不愉快だったので、あたしも焚き付けることにした。
『浮気でもして萩野に思い知らせてやれば?』
送信。
ふっふっふ。
モメちゃえ。