エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
香港にもう一泊できる楽勝スケジュールだったこともあり、ホテルに戻った頃には全員がベロンベロンになっていた。

やっとのことで部屋にたどり着き、ベッドに倒れこんだ。

とりあえず、理沙にメールした。

『どう? 萩野と修羅場になった?』

酔っ払っているせいか、送信しながらゲラゲラ笑っていた。

自分でも何がおかしいのかわからない。

おかしいから笑っているのか、笑ったから愉快な気分になったのか……。

ダメだ。

寝よ。

そう思ったとき、ドアがノックされた。

―――ったく。誰よ、こんな時間に。
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