エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
フォンドボーを温めていた和田さんが手を止め、こっちへ歩いてくる。
「理沙ちゃん? どした?」
私はヒヤヒヤした。
和田さんはプロ意識の塊。
オーナーと言えども仕事の邪魔をすることは許されない。
案の定、和田さんは尚道さんを一瞥し、険しい顔になった。
「オーナー。すんません。そこ、邪魔なんですけど」
尚道さんはそそくさと立ち上がった。
「そ、そうだよね。邪魔だよね。ごめんね」
オーナーとは思えない腰の低さ。
尚道さんは肩を落とし、ノロノロと厨房を出て行った。
間もなく開店だというのに、ギャラリースペースの方へは行かず、スタッフルームに入って行く。
美穂と顔を合わせたくないのだろう。
元気のない後姿が、何だか可愛そうだった。
「理沙ちゃん? どした?」
私はヒヤヒヤした。
和田さんはプロ意識の塊。
オーナーと言えども仕事の邪魔をすることは許されない。
案の定、和田さんは尚道さんを一瞥し、険しい顔になった。
「オーナー。すんません。そこ、邪魔なんですけど」
尚道さんはそそくさと立ち上がった。
「そ、そうだよね。邪魔だよね。ごめんね」
オーナーとは思えない腰の低さ。
尚道さんは肩を落とし、ノロノロと厨房を出て行った。
間もなく開店だというのに、ギャラリースペースの方へは行かず、スタッフルームに入って行く。
美穂と顔を合わせたくないのだろう。
元気のない後姿が、何だか可愛そうだった。