エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
「どんだけ昔の話だよ」
タケルが苦笑する。
黒いスエットを着て淡々としているタケルが、このリビングで一番カッコいい。
―――こんなに好きなのに……。
また溜め息をついている。
私は憂鬱な気分で悠斗の方を盗み見た。
彼は私が居ない分だけ距離を置いて、じっとタケルを観察している。
野心家の顔。
彼はタケルに勝ちたいんだと思った。
最初から薄々気づいてはいた。
私はただの当て牛……じゃなくて当て馬だってこと。
タケルが苦笑する。
黒いスエットを着て淡々としているタケルが、このリビングで一番カッコいい。
―――こんなに好きなのに……。
また溜め息をついている。
私は憂鬱な気分で悠斗の方を盗み見た。
彼は私が居ない分だけ距離を置いて、じっとタケルを観察している。
野心家の顔。
彼はタケルに勝ちたいんだと思った。
最初から薄々気づいてはいた。
私はただの当て牛……じゃなくて当て馬だってこと。