エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
大島はあたしのベッドで、大の字になって爆睡していた。
あたしは可奈子の隣りで窮屈な思いをしたというのに。
―――おのれ……。
握りこぶしが震えた。
が、機長はシップの最高責任者。
拳を振り上げたところで、降ろすところがない。
―――あーあ……。
溜め息をついて、着替えを始めた。
―――なんだか疲れた。
可奈子のせいで、乗務はキツイし、自腹を切ったせいで、財布はすっからかんだし、人間関係面倒くさいし。
―――ああ。辞めたくなってきた。
航空会社の正社員になり、その上、趣味と実益を兼ねた画廊という居場所を見つけたせいで、最近なりを潜めていた『辞めたい病』が再び頭をもたげる。
あたしは可奈子の隣りで窮屈な思いをしたというのに。
―――おのれ……。
握りこぶしが震えた。
が、機長はシップの最高責任者。
拳を振り上げたところで、降ろすところがない。
―――あーあ……。
溜め息をついて、着替えを始めた。
―――なんだか疲れた。
可奈子のせいで、乗務はキツイし、自腹を切ったせいで、財布はすっからかんだし、人間関係面倒くさいし。
―――ああ。辞めたくなってきた。
航空会社の正社員になり、その上、趣味と実益を兼ねた画廊という居場所を見つけたせいで、最近なりを潜めていた『辞めたい病』が再び頭をもたげる。