あなたを好きにはなりたくないです…

でも…それならなおさらあの事言わなきゃだよな…

「なぁ…ちょっとソファー座って」

と俺が言うと不思議そうな顔をしながらもソファーにちょこんと座った。

「甘奈さ、前になんで猫かぶってるのか聞いたことあるじゃん。」

「…ぅん」

「俺、あの時まだ好きって言われてないし軽くスルーしたんだよね。」

「……」

「それで…さ…」

俺はそこで口ごもる。
「大丈夫だよ。言って⁇」
と言ってくれる甘奈。

< 112 / 139 >

この作品をシェア

pagetop