幼なじみは年の差7歳
「もう美和ちゃんの泣いた顔なんて見たくないんだよ」
良明くんは、ずっと私から目を離さない。
だから私も目を離さず頷いた。
「冬馬兄ちゃんに、聞いてみる」
聞きたくない。でも聞かなくちゃいけない。
良明くんとミキさんのことも、しっかりと聞いた。
だから今度も、冬馬兄ちゃんたちのことを聞かなくちゃいけない。
「行こう、冬馬さんの家に。
俺も行くから」
「……うん」
私たちは歩き出す。
手を繋ぎながら。