幼なじみは年の差7歳
きっと冬馬兄ちゃんと麻実ちゃんは付き合ってる。
きっかけは、多分私。
私を通して冬馬兄ちゃんを知り、そして付き合い出した。
恋人なんて居ないと思ってたのにな……。
少しだけ寂しい。
少しだけ悲しい。
良明くんの手は凄くあったかい。
私の心までもが温かくなる。
やっぱり私、良明くんのこと好きになってた。
今はもう付き合うとかそうゆう感情にはなれないけれど、
でもやっぱり好き。
だからきっと相談も出来るんだ。
「……美和ちゃん。
冬馬さんだ」
通りの向こうに冬馬兄ちゃんが居る。
そして隣には、麻実ちゃんが……。
今すぐここから逃げ出したい。
でも良明くんがそれを許してくれない。
「……探してたんだ、美和のこと」
声をかけてきた冬馬兄ちゃんはどこか寂しそうな顔をしている。