幼なじみは年の差7歳


冬馬兄ちゃんの車に乗る。

みんな黙ったままで、誰とも目を合わせようとしない。


私と良明くんは手を繋いだまま後ろの席に座り、麻実ちゃんは助手席だ。

「俺の家で話をしよう」

冬馬兄ちゃんのその言葉で今私たちは車に乗っている。



「今日は親父、帰らないみたいだから」

誰に言うわけでもなく、ぽつりと呟くお兄ちゃん。


「うん」


返事をしたのは、私じゃなくて麻実ちゃんだった。
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