幼なじみは年の差7歳


「私と冬馬さんは……――」

説明を始める麻実ちゃん。

そしてそれを聞く良明くん。


私はそんな二人の様子など知らず走り続けていた。


聞きたくない。何も聞きたくない。

イヤダ……。


「美和っ!」

冬馬兄ちゃん、来ないで……。


何も話したくないっ……!!


「逃げるな!!」


腕を掴まれ、そして……抱き締められていた。
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