幼なじみは年の差7歳


麻実ちゃんと冬馬兄ちゃんはそのまま部屋を出て行った。

そのすぐ後、良明くんが部屋に入ってきて笑顔を見せる。


「大丈夫?」

そんな良明くんに私は抱き付き、言う。


「傷は大丈夫。
でも……コワイ……。
私、良明くんと付き合ってるんだよね……?」


記憶が無いと言われたけれど、私は記憶を持っている。

良明くんと付き合ってる。

付き合い始めたばかりなのに……。



……気持ち悪い。

私は記憶を持っているのに、みんなは私の知らない記憶を持っている。


何かが変。

やっぱり私……記憶が無いの……?
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